深海魚ブームということで、ダイオウイカやミツクリザメ、メガマウスやラブカなど、見た目自体が非常に特徴的な上、シルエットだけでもどの種類かすぐにわかるほど個性的な海の生き物が、近年大いに注目されています。怖いもの見たさの意識が働くのか、不気味な外見のものほど人気が高く、実際に出会ったら卒倒しそうな外見のクラゲなども多く、いずれも深海にのみ存在する種類で良かったというものばかりです。食用と考えた場合、見るからに食指の動かないものばかりということで、熱心な深海魚ファンも、おそらくは食べたいという気持ちは起こらないと考えられます。一般的な水族館の場合、来館者の多くが元気に泳ぎ回る魚たちを見学した後、生け簀の魚を見た感覚になるのか、回転寿司などへ向かうといった話もあります。その流れで言えば、水族館の出口近くに深海魚を映像でたっぷり紹介するコーナーがあれば、見学直後の寿司賞味の傾向が変わる可能性もあります。
魚のシルエットという点では、往年の名作パニック映画以前から、海で登場人物が遊泳しているシーンや、すぐ壊れそうないかだで漂流している展開などで、海面に、例の特徴的な三角シルエットが登場するだけで、見ているほうが先にパニックになるほどの怖さがあります。サメによる被害は、現実でも、有名なリゾート地のビーチ近くで発生することもありますので、あのシルエットへの異様な恐怖心は、人間が潜在的に持っている防衛本能によるものと考えられます。そんなサメも、グルメ垂涎の食材であるフカヒレとしてヒレを取られてしまうので、サメにしてみれば、人間のシルエットのほうが恐ろしいに違いないとも思えます。ちなみに、フカヒレになるのはあの三角シルエットの背びれではなく、尾びれのほうと言われています。
一時期は、ヒレだけ取られて捨てられてしまっていたサメもあったそうですが、現在では身の部分は練り物の素材に、肝臓は肝油、骨の成分はサプリメントや医薬品に役立てられるなど、無駄のないよう役立てられています。ほかの生き物の命をいただく上では、捨てるところなくすべてを使って、それを生かして健康を得たいものです。練り物の栄養は特に、人間にとって必要な良質のたんぱく質や必須アミノ酸に恵まれていると言われますが、主な原料の魚のすり身の中に、サメが入っているかもしれないというのは、やや意外な印象です。海の生き物の中ではとりわけエネルギッシュな雰囲気を漂わせているだけに、より健康に役立つ練り物になりそうです。
こちらもおすすめ⇒初めて仕入れる方必見!さざえの下処理とおすすめの七輪とは?